なんとなく長文

 妙に冷えるので着込んだら、帰りが暑い。
 まあ、それはさておき。
 ここ数日、ネットを見ていて、ちと文を書きたくなった。

 歯車党日記さんの9/29にある「出版業界に対して読者は何ができるのか?」という記事と、それに反応するほかの人の話が興味深い。
 出版社への影響力として
 出版社に対する影響力 マンガや雑誌のアンケートハガキ>インターネット上の評論
 であるという話。
 その辺の端っこの仕事している身としては、こー、他人事でもない。
 記事に対する感想としては、まあ、そりゃそうだねえと肯定せざるをえない。
 マンガはわりと部数が多い(そりゃすくねえのもあるけど)ので、普通の、一般的な客を相手にしなくてはならない商売。
 インターネットの評論を見て影響を受けるごく限られたコア層の客よりも、より一般的な層の客の意見が含まれている(であろう)アンケートハガキを重視するのは当然とも言える。
 まあ、アンケートハガキがどこまで有効なデータかというと、少々疑問があり
 たとえば、アンケートの回答に好きな作品とあったときに、クライマックスを迎えている作品とストーリーの間の幕間の作品では、どちらが印象に残っているだろう?
 もしくは、アンケートの景品にマンガのキャラクターグッズがある時に、応募する層に含まれるその作品のファンの割合はどうなるか?
 と、考えると、ある程度の操作はできるはずなのである。
 だいたいアンケートハガキを送る率がどれくらいあるのだろうか。
 アンケートに対する景品はたいがいのところでやっているが、その景品はジャンプでも合計で400人分もあれば多い方。
 10〜20倍の競争率はあるとして、4千〜1万通はくるかもしれない。
 さて、これは読者の何%だ。
 雑誌協会のデータによれば、週刊少年ジャンプは324万部。
 これが全部売り切りとは思えないから、半分の162万部が買われたとしてみよう。
 1万通でも、まだ1%に届かない。
 ひとり何通も送るという方は偶にいるが。
 それはさておき、雑誌のアンケート回答率が数%を超えていたら相当熱心なファンが多い。
 といってもいいぐらいアンケートハガキの回答率って少ないと思う。
 しかし、他に参考にするデータは売り上げぐらいしかねえと。
 
 で、僕は部数が多い場合に対して、「出版社に対する影響力 マンガや雑誌のアンケートハガキ>インターネット上の評論」は正しいと考えた。
 しかし、逆の場合。部数が絞られ、一般層ではなくインターネットをやっている層をピンポイントに狙う場合はどうだろうか?
 ということの回答がネットランナーの成功なんではないかなあ。
 あとまあ、秋葉原のショップなど、コア層がよく利用するであろう店に重点的に配本するとかという手も考えられる。


 P.S.もうひとつ、ネットの反応をみる意義があった。ネットに反応されてる作品はマイナスであれプラスであれ、「反応されるだけのものはあった」ということだ。読まれない作品はアンチすらつかない。




いつものごはん日記