『θ―11番ホームの妖精』

θ(シータ)―11番ホームの妖精 (電撃文庫)

θ(シータ)―11番ホームの妖精 (電撃文庫)

ハリントンシリーズはサイレジア偽装作戦まで読み終わったので、ちょっとひとくぎり。
籘真 千歳『θ―11番ホームの妖精』 (電撃文庫)を読んでみました。

日本が独占する超技術、C.D.(高密度次元圧縮交通)。その交通網を管理するEast J.R.C.D.は国家なみの権力をもっている…
East J.R.C.D.ステーション・アテンダントのT・Bは東京駅上空2200mに浮かぶホームで、白い狼義経、そして管理AIアリスと住んでいる。彼らは「東京駅の11番ホームで会おう」という一つの約束を信じてずっと待ち続けている……。

口絵のふわふわと空に浮いている東京駅でこれはいけるなとぴーんときたんで買ったんですが。
結構がっちり設定がある良いSFでした。電撃ですからちょいとすっとんだものはありますが。
電脳使いを理屈でこれこれこうだから出来てしまうと説明しちまうのがすげえなと。その前に普通のハッキングについて説明しているし。
主人公の天然さんと父性あふれる心配性の義経の掛け合いが良い感じです。